もともとオカモトのコンドームは中国国内で口コミで広がった。中国ネット通販大手の京東(ジンドン)の日本館サイトに「薄い」というオカモトの超薄型コンドームの書き込みが相次ぐようになった。
インターネット上の「爆買い」お薦めリストのトップにも掲載されたため、中国人観光客がオカモトの超薄型コンドームを求めて日本のドラッグストアに殺到。今年2月の春節(旧正月)の連休期間には販売制限するドラッグストアが続出した。
史上最薄0.01 ミリ台
縮小する国内市場をカバーするため、オカモトはアジア市場に進出したが、中国では先に「オカモト」を名乗る企業があった。のれんを買い取らすのが狙いだが、オカモトは一歩も譲らず、10年間も法的な闘いを続けている。
昨年には中国のコンドームメーカーから「世界一薄いコンドームはオカモト製ではなく、わが社の製品だ」と訴えられた。訴額はわずか1人民元。完全な売名行為だった。
このときは0.03ミリメートル台の争いだったが、オカモトは0.02ミリメートル台の「コンドーム002」に続いて、今年4月、史上最薄0.01 ミリメートル台の「オカモトゼロワン」を発売した。
中国人が日本製コンドームを好む3つの理由
中国が日本製コンドームを「爆買い」リストのトップに載せるほど必要とするのはなぜだろう。3つの理由を考えてみた。
1人っ子政策
2013年末に中国では夫婦のどちらかが1人っ子であれば第2子の出産を認めるよう「1人っ子政策」が緩和された。しかし14年12月時点で申請を行ったのはわずか70万組。対象となる夫婦は1100万組だ。「子供に束縛されるのは嫌だ」というカップルや、教育費が高額になることから第2子をためらうケースもあるという。
出産を調整するためには安全性の高いコンドームの着用が不可欠。オカモトの超薄型コンドームで夫婦生活を楽しみたい。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者の拡大
国連AIDSによると、13年末時点で中国のHIV感染者は大人や子供43万7千人と推定されている。このうち17万4千人がエイズを発症し、13万6千人がエイズが原因で死亡したとみられている。14年にも新たに10万人(前年比15%増)がHIVに感染したとされる。安全性の高い日本のコンドームでHIVの感染を防ぎたい。
毒入りコンドーム
中国で毒コンドーム300万個を押収
使うとアソコが腫れ上がる!? 中国闇工場一斉摘発で、300万個の粗悪品コンドームを押収に関する記事ページ。芸能界のニュース、特に ... 毒入りコンドームをつかまされるリスクを取るか、コンドーム未使用による性病感染のリスクを取るか、人民にとっては悩ましい限り!
中国ではコンドームの偽ブランドが横行している。今年4月には上海で300万個のコンドームが押収された。有毒性の金属がコンドームの素材の中に含有されていた。ネットワークは8つの地方にまたがっていた。食事とセックスぐらいは安心して楽しみたい。やはり安心、安全、超薄型の日本製コンドームに中国製は勝てない。